11月24日、遺伝子組み換え食品と食糧安全問題の専門家である安田節子さんをお招きし、食の安全について考える講演会を開催しました。会場の鎌ケ谷市中央公民館には約70人の市民が集まりました。
冒頭、安田さんより、貿易自由化・規制撤廃の名のもとで 日本は 多国籍アグリビジネス(農業関連産業)の標的となっており、食の安全が大きく脅かされているとのお話がありました。
遺伝子組み換え食品については、諸外国では規制が進んでいるにもかかわらず、日本は世界一の遺伝子組み換え食品の輸入国となり、とりわけTPP協定締結後に品目が急拡大しているとの報告がありました。
また、近年、遺伝子を自在に操作できるゲノム編集技術によって筋肉質の牛やペット用ミニブタなどが開発されており、意図しない変異など安全性の疑義についての指摘がありました。
最後に安田さんは、日本が生き残る道として、①学校給食を有機・無償にする、②農産物に使用農薬表示を義務付ける、③多国籍アグリビジネスのグローバル戦略に左右されない食料を生産する、④エネルギーの地域自給圏をつくるという4点を強調され、講演を終えられました。
質疑応答では会場から多くの質問が寄せられ、食の安全に対する参加者の関心の高さが伺えました。