長期政権は必ず腐敗します。まっとうな政治を取り戻すためにあなたの力が必要です!

 一週間に二人の大臣が辞任しました。有権者に金品を配って当選する、そんな古い政治はもう止めるべきです。国民に寄り添った、国民のための政治が必要です。
 大臣辞任後に世論調査が行われましたが、安倍政権の支持率は高いままです。安倍政権を支持すると答えた人の多くは、「他に適当なところがない」のが理由のようです。野党第一党としてこの結果を真摯に受け止め、国民に信頼されるように精一杯努力して参ります。

■「大学入試共通テスト」どうなるの?

 2021年1月から大学入試センター試験が大学入試共通テストに変わる予定です。今の高校二年生からです。
 英語民間試験は延期になりました。その理由の一つが「採点基準があいまい」な中で「アルバイト」が採点することです。
 大学入試共通テストには新たに国語や数学の記述式試験が加わる予定です。国語試験の一例を左に示しましたが、この解答をアルバイトがきちんと評価できるかが問題となっています。また、生徒が正確に自己採点して大学選びができるかも疑問視されています。
 知識ではなく、思考力や判断力を身に着けることは大切です。しかし、そういった力は授業の中で養うことが第一です。制度がきちんとできていない状態で、無理に試験を開始する必要はありません。高校生の立場に立って、しっかりとした制度を導入すべきです。

■「日米FTA」どうなるの?

 「日米双方にウイン・ウインとなる結論を得ることができました」と安倍総理は胸を張って発言していますが、本当でしょうか?
 政府は「農業はTPPの水準を下回らず、特に米に関しては関税削減の対象から完全に除外できた」と説明しています。しかし、そもそも、TPPや日欧EPAによって、日本の農業は厳しい状況にあり、実際、食料自給率は37%と極めて低い水準に下がってしまいました。今回の日米FTAにより、更に日本の農家が苦しくなるのは明らかです。
 一方で自動車の関税撤廃は先送りとなりました。いつ撤廃になるのかわかりません。安倍総理はトランプ大統領と約束したと言っていますが、口約束が本当に実行されるのか疑問です。本当に安倍総理が言っている通りの合意が得られているのであれば、しっかりと契約書に書き込むべきだったと思います。

2019年11月10日号「まっとうな政治を取り戻す!」