新型コロナ対策として、なぜ日本は国産のワクチンや治療薬が作れないのでしょうか。国民の命と暮らしを守るために、政府は全力で開発と製造に取り組むべきです。
 「ワクチンはコロナ対策の決め手」と言われる中、ワクチンの供給が滞り、医療機関の準備はできているのに接種できない状態です。政府のワクチン供給計画が不透明で、地方自治体の負担は大きいです。国内で製造していれば、もっと計画的に接種が進むはずです。
 新たな変異株であるミュー株やカッパ株が報道され始め、ファイザー社やモデルナ社のmRNAワクチンは今後3回目の接種が必要になる可能性が高いです。インフルエンザのように毎年変異株が流行する可能性もあります。また、mRNAワクチンの技術は他の感染症ワクチンや癌の治療薬などにも応用できるプラットフォーム技術です。新薬を独自に開発することは簡単ではありませんが、ファイザー社やモデルナ社とライセンス交渉して国内製造できるようにすることは、比較的短期間に実行可能です。国会でも提案してきましたが、なぜ政府は真剣にこの問題に取り組まないのでしょうか。第一三共株式会社がmRNAワクチンの独自開発を行っています。政府はライセンス導入と並行して新薬の開発を強力にバックアップすべきです。
 ロナプリーブという軽症から中等症患者用の治療薬が7月に承認されました。重症患者を出さないようにするために極めて重要な治療薬です。しかし、政府は8月になって中等症患者の自宅療養を指示しました。ロナプリーブは点滴薬なので、自宅では簡単に投与できません。外来や治療拠点で治療できる体制を拡充し、自宅で悪化する人が出ないように、もっと速やかに手を打つべきです。厚労省に国内在庫状況を問い合わせたところ、「秘密情報」で答えられないと言われました。しっかりと必要な情報を国民に開示して欲しいものです。
 イベルメクチンが軽症から中等症患者に効果がある可能性があります。この薬は錠剤なので、自宅で飲み薬として使用することができます。既に別の疾患で承認されていて、安全性についても多くの知見があります。現在臨床試験中ですが、早く結果がでるようにもっと政府がバックアップすべきです。他にも可能性のある薬がありますが、政府は積極的に臨床試験を行おうとしていません。早期に予算付けをして、開発・承認に向けて推進すべきです。

★ 熊谷俊人 千葉県知事とコロナ問題で対談

 コロナ感染爆発を抑えるために、千葉県の抱えている問題や国への要望について、熊谷俊人知事に伺いました。
 「もう特措法が厳しいんですよ」と知事。人流抑制が必要ですが、県は財源がないので、単なる要請しかできず、効果が低いとのことでした。また、抗体カクテル療法がかかりつけの診療所でできるようにして欲しいとのご意見を頂きました。今後も熊谷俊人知事と連携して、国民の命と暮らしを守ります。

熊谷知事と対談するみやかわ伸

#政権取ってこれをやる Vol.1

政権発足後、初閣僚で直ちに決定する事項

  1. 補正予算の編成(新型コロナ緊急対策・少なくとも30兆円)
  2. 新型コロナ対策司令塔の設置
  3. 2022年度予算編成の見直し
  4. 日本学術会議人事で任命拒否された6名の任命
  5. スリランカ人ウィシュマさん死亡事案における監視カメラ映像ならびに関係資料の公開
  6. 「赤木ファイル」関連文書の開示
  7. 森友・加計・「桜」問題真相解明チームの設置

 今後随時、政権公約を発表していきます。

ミニコラム みやかわ伸の横顔

 学生時代から「生命の起原」の研究、特にRNA分子の進化について取り組んできました。
 米国から帰国後、東京大学医科学研究所の中村義一教授のチームに加わり、自身の技術を生かして、RNA分子を医薬品にする研究を始めました。現在、その時発明したいくつかの分子が臨床試験中です。
 今まさに、それらの経験を生かして、科学をベースにしたコロナ対策に取り組んでいます。

みやかわ伸議員になる前は、RNA医薬の研究開発に励んでいました。

2021年9月13日号「国産のワクチンと治療薬を作る」