熊谷俊人千葉県知事が誕生します。さあ、新しい千葉県の始まりです!
 県民党を掲げて戦った熊谷氏は自民党推薦の関氏に3倍以上の差をつけて大勝しました。熊谷氏の千葉市長11年の実績が評価されたのでしょう。県民の熊谷氏に対する期待の大きさがうかがえます。
 投票率は39%と前回より8ポイント近く上昇しました。政治家の不祥事が続き低投票率が懸念されましたが、コロナ対策の陣頭指揮を執る人物を選ぶこともあり、関心が高まったと思われます。この結果に甘んじることなく、政治家全員が国民の信頼を取り戻すために、責任ある行動をとる必要があります。
 まずは新型コロナウイルス対策です。緊急事態宣言が解除されましたが、再度宣言が必要にならないように、新知事の手腕に期待します。特に、➀高齢者施設とエピセンターでの徹底したPCR検査 ➁医療体制の充実 ➂ワクチン接種――これらの課題を迅速に解決していく必要があります。
 新知事と連携し、県民の「命と暮らしを守る」ために全力で取り組んでいきます。

#持続化給付金の再給付を求める
 持続化給付金再支給法案を3月19日に衆議院に提出しました。
 長引く新型コロナウイルス感染症の影響で、飲食店以外の業種からも悲鳴が上がっています。しっかりと手を差し伸べる必要があります。
 立憲民主党は「要請と補償は一体」と考えています。罰則により自粛させるのではなく、十分な補償をすることで感染を抑えるのです。
 やっと一時支援金の募集が始まりましたが、第三波が落ち着いてからの後手後手の対応です。これでは事業者を守ることができません。また、収入が50%減の事業者に一律給付です。長引くコロナの影響下で50%減は厳し過ぎます。事業規模によっても給付額を変えるべきです。さらには不正受給への対応も必要です。
 近年では最大級の国家の危機です。先手先手を打って、国民の「命と暮らしを守る」必要があります。


※法案の概要はこちら

保健所に救急救命員を配置
 熊谷俊人前千葉市長が同市で取り組んだ、保健所の強化策を国会で取り上げました。
 コロナ対策の中心は保健所です。陽性者の対応や濃厚接触者の特定など、感染を拡大させないために保健所が担っている役割はとても大きいです。しかし、第三波では急激な陽性者の増加で、保健所の機能がオーバーしてしまいました。
 本来、陽性者は病院もしくはホテル療養することになっていますが、病院が逼迫し、ホテルが十分に用意されず、自宅待機者が急増しました。この方々の様態が急変した場合、千葉県は保健師さんが対応していました。特に夜間救急の対応は過酷でした。
 ある保健師さんのお話では「午前3時の寝ている時に電話がかかってきて、病院を探して欲しいとのことで、約60件電話したけれど見つからない。やっと朝の8時半になって見つかった」そうです。探している間に命を落とすかもしれないというプレッシャーで、泣き崩れる方もいたそうです。
 昼間に仕事をして、夜も救急対応するのには無理があります。熊谷氏に相談したところ、「本来、病院調整は保健師さんの専門分野ではなく、消防の救急救命員の仕事です。千葉市では救急救命員を保健所に配置し、病院調整をお願いしたところ、保健師さんの負担が大きく減りました」との話を聞きました。
 この千葉市の取り組みを「熊谷モデル」と名付け、全国に広めるために、国会で田村厚生労働大臣に紹介しました。

2021年3月22日号「新しい千葉県が始動します」