41日間の臨時国会が終了しました。新型コロナウイルス第三波が押し寄せてきているので、その対策を講ずるために、国会は年末まで開くべきと主張しましたが、自民党の反対で認められませんでした。
今国会では主にコロナ対策、種苗法の改正、日本学術会議/軍学共同研について取り組みました。コロナ対策について以下に記載します。また、この間PCR検査の拡充に努めてきましたが、今回は特にプール方式の検査を早急に始められるよう、厚生労働省と議論しました。
年末が近づいてます。コロナ禍の中、厳しい状況ではありますが、こんな時だからこそ「笑顔」で、人に優しくありたいです。『シトラスリボンプロジェクト』に参加しています。コロナによる差別や偏見が起こらないように取り組んで参ります。
成田空港の水際対策
私が力を入れているコロナ対策の一つが成田空港の水際対策です。
4、5月のコロナ第一波は、遺伝子解析の結果、ヨーロッパ型であり、3月に成田空港から持ち込まれた可能性が高いです。同じことが起こらないようにしなければなりません。
4月の検疫所視察は叶いませんでしたが、8月に実現しました。PCR検査が必要な国から入国する人は全て検査を受けており、現場はしっかりと対応していました。
3月からの検疫所での陽性者数をグラフにしました(下図)。第一波が入ってきた3月の検査がいかに緩かったかわかります。現在、陽性者数が微増傾向にあるので、注意が必要です。
8月の入国者数は約2万3千人でしたが、10月の速報値では3万6千人と1万人以上増加しました。今後更に増える予定です。すり抜けがないように、検査体制の拡充が必要です。また、職員の労働環境にも配慮しなければなりません。
成田空港は今まで月に300万人近くが入国していました。今の約百倍です。ウィズコロナ社会でどのように水際対策をするか、十分に注意して進めていきます。
コロナ禍の経済支援
国会で、大学生の就職内定率が七割を切った問題を取り上げました。これからの日本を背負って立つ若者達です。しっかりと手を差し伸べる必要があります。
年末に向けて、休廃業数の増加が心配です。特に忘年会がなくなってしまった飲食店は相当厳しいと思われます。梶山経産大臣に、2回目の持続化給付金を検討するように申し入れました。大臣は「自治体の休業要請に応えた店舗に対して、支援金を給付するために500億円用意した」と答弁しました。しかし、今回の千葉県東葛11市には、それが適応されないそうです。引き続き、支援の申し入れをおこなって参ります。
非正規雇用の方々を中心に失業者が増えています。ひとり親家庭は子育てのために非正規雇用の方が多く、厳しい状態に陥っています。ひとり親家庭に臨時特別給付金を年内に追加給付する法案を提出しました。
種苗法の改正 農家の自家増殖の権利に制限
種子法の廃止、農業競争力強化支援法の制定に続き、種苗法の改正が行われました。農水省は、シャインマスカットなど日本ブランド品の海外流出を防ぐためにこの法律改正が必要であると説明しました。
海外流出を止めることは必要であり、この改正案の九割は賛成です。しかし、この中に農家の自家増殖に一律制限をかけるという内容が含まれており、これを取り除くように要求しました。
この間、100軒近い農家や農協の方々と対話を重ね、何が問題なのか、将来どのようなリスクがあるか、かなりの時間を使って議論しました。問題点についての詳しい記事を下記の通り書きましたので、是非ご覧ください。