安倍政権が辺野古埋め立て再開に動き出しました。早ければ31日から作業が開始されます。岩屋防衛大臣は、「現地の気象などを踏まえて準備を進め、速やかに工事を再開したい」と述べました。
 翁長雄志前知事は命を張って辺野古埋め立ての承認撤回に取組みました。先の沖縄知事選挙では翁長知事の意を継いだ玉城デニーさんが、自民党が総力を挙げて応援した候補者を大差で破りました。また、それに続く豊見城市長選挙と那覇市長選挙でも辺野古埋め立て反対の市長が勝利しました。これが沖縄の民意です!
 しかし、安倍政権はこの民意を完全に無視して辺野古埋め立てを押し進めようとしています。先日の所信表明演説で安倍首相は「沖縄の皆さんの心に寄り添い、、」と言っていますが、これはどういう意味なのでしょうか?
 安倍政権は行政不服審査法という法律を乱用して、埋め立てができるようにしてしまいました。この法律は「行政の処分に対し、不服に思った者が行政に対して不服を申立てる」ものであり、通常は国が県に対して使う法律ではありません。しかも、防衛省の申し立てを国土交通省が判断するという、まさに安倍政権内の出来レースです。 
 辺野古埋め立てはおかしなことがいくつもあります。例えば、もともと北部から工事を進めることになっていたのに、知らぬ間に南部から埋め立てが始まりました。北部にマヨネーズくらいの硬さしかない軟弱地盤が見つかったからだと思われます。北部は大規模な工事計画の変更が必要ですが、「それには県の了解がいるので、知事選挙が終わるまで手を付けずにいた」と言われています。
 沖縄の民意を無視して強行に埋め立て工事を進める安倍政権の独裁的なやり方は間違っていると思いませんか?

2018年10月30日号「辺野古の海を埋め立てていいの?」