180525_DSC02061_s
衆議院安全保障委員会にて、5月23日に公表された「イラク日報」に関する調査チーム報告書について小野寺五典防衛大臣らに質問しました。

質疑の冒頭、イラク日報が発見された陸自研究本部教訓課の職員間で情報が共有されていなかったという調査結果に対して疑問を呈した上で、調査が十分だったかどうかを小野寺大臣に質問。大臣は「そんなことが本当にあるのかという疑いの目を持って、時間をかけてしっかりと調査した」と答弁。

この日報問題は、辻本清美衆院議員が昨年、「イラクの日報は教訓として研究本部が持っている可能性がある」と指摘したにもかかわらず、防衛省は研究本部をしっかり探しませんでした。このことについて小野寺大臣は、「時間的な制約があり、陸幕運用支援課のみに探索範囲を限定した」と説明。防衛省は、情報公開請求や国会議員の資料請求に誠実に対応していないと思わざるを得ません。

再発防止策については、大臣からの指示のみに対応するのではなく、国民や国会議員からの資料請求に誠実に対応するという意識を根付かせる改革が必要であると指摘。小野寺大臣は、「国会や国民からの要請に対して誠実に答えることを根付かせる研修や意識の徹底を行う」と答弁しました。

防衛省が管理しているファイルのファイル名についても大きな問題があります。例えば、イラク復興支援に関するファイルのファイル名を「運用一般」としたり、南スーダン派遣施設隊に関するものを「注研究(1年)」としたりするなど、ファイル名が分かりにくいものになっています。ファイル名を抽象的にしているのは「公開請求を回避するため」という新聞報道もあります。再発防止策にファイルの管理方法も入れ、ファイル管理簿を見れば内容がわかるようにすべきです。大臣がリーダーシップをとって、しっかりと改革を進めてほしいと思います。

※質問の動画はこちら(YouTube)

180525_01

180525_02

180525_03

180525_04