地域住民に愛される公共交通の充実を

四年前の初当選以来、北総線の高運賃問題の解決に向けて努力してきました。地域住民の皆さまの声をできる限りお聞きし、国土交通省と何度も議論しました。また、森田健作前千葉県知事とも意見交換しました。
四月に行われた千葉県知事選挙では、十三年来の同志である熊谷俊人氏を全力で応援し、その際にも北総線の問題について詳しく説明してきました。五月には千葉県交通計画課に足を運びました。
簡単に解決できる問題ではありませんが、引き続き皆さまの立場に立って全力で取り組んで参ります。

北総線は印西市、白井市、鎌ケ谷市の主要な鉄道で、市民生活に不可欠な公共交通です。
一九七〇年代に千葉県が中心となって、千葉ニュータウンの建設計画の中で作られてきました。千葉ニュータウンは三十四万人都市を作る計画でしたが、実際には1/3の規模にしかなっていません。建設費は運賃でまかなうことになっていたので、人口が計画よりも大幅に少ない分、高運賃になってしまっています。

「財布落としても定期落とすな」という有名な言葉があるほど、周辺住民の方々は、高運賃に悩まされてきました。「会社から交通費代が全額出なくて、遠回りして通勤しなければならなかった」「子どもが小さい時に憧れのマイホームを買ったが、高校生になって定期代の高さに驚いた」「会社を辞めて定期券がなくなってから、新鎌ケ谷に行くのも厳しい」などの声を聞きます。
この間、運賃値下げに関して、十万人署名など多くの市民運動が行われ、各級議員が選挙公約に掲げてきました。一部定期券の割引や回数券の発行など一定の前進はありましたが、日本一高い運賃という印象は残ったままです。
千葉ニュータウンは都心にも成田空港にも近く、大変便利な場所にあります。多くの自然が残っていて、車で十分も走れば、ホタルが見られるような場所があります。週末、バーベキューやサイクリングなど、自然の中で過ごすことができるのが、この街の魅力の一つです。

また、硬い北総台地の上にあるので、巨大な電算施設が作られるなど、地震にも安心です。
この魅力ある街の大動脈が北総線です。北総線が市民から愛される鉄道となるように、市民の皆さまの声を聞きながら、引き続き国や自治体と連携して、問題解決に取り組んでいきます。

http://smiyakawa.com/images/210621miyakawa-report.pdf