過労死で家族を失った遺族の会の皆さまの面前で、高度プロフェッショナル制度を含む働き方改革関連法案が強行採決されました。「愛する家族を失い、地獄の苦しみを味わうのは、私たちだけでたくさんです。過労死防止のために私たちは人生を賭けて活動します。」安倍政権はこの声に真摯に答えたのでしょうか!人の痛みや悲しみがわからない人は政治家をやるべきではありません。まともな説明もせずに数の力で押し切る、こんな強権政治を許していいのでしょうか!
 全国過労死を考える家族の会の皆さんが、「多くの国民の命にかかわる切迫した問題ですので、私たちの声を直接お聞きください」と安倍総理に面談の申入れをしていました。しかし、安倍総理は、目の前に家族の会の方々がいるのに、1度も面談せずに海外に行ってしまいました。加計理事長とは19回も会っているのに、なぜ家族の会の方々の声は聞こうとしないのでしょうか?

ここがおかしい!!
★ 過労死が増える可能性が高い
 日本は先進国の中で過労死が多い国。過労死ゼロをめざして法改正を行うのではないのか?

★ 議論の元となるデータが誤りだらけ
 2割以上ものデータが誤りであるのに、「それを省いて議論すればよい」のか?
 その後、野党の追及で更に誤りが発覚。採決の直前に訂正しているありさま。多くの議員は最終的にどうデータが変わったか理解していない。
 これでなぜ過労死が増えないと言えるのか?

★ 高プロだけ切り離せ
 安倍政権はなぜセットでないと採決しないのか?長時間労働規制や同一労働同一賃金と高プロは切り離して議論すべき。

★ 労働組合や家族の会は反対。賛成は経団連
 「働き方改革」ではなく「働かせ改革」。本当に働く人の立場で考えているのか?

★ 時間管理しないので過労死認定が困難
 労災認定が困難。残された家族が路頭に迷うことはないのか?
「死者」は増えても「過労死」は減る。

★ アンケート調査の結果
 6割の人が本国会での成立は必要ないと考えている。

2018年5月25日号「高プロ・強行採決」