みやかわ伸後援会伸さんクラブ主催で19日、立憲民主党の枝野幸男代表を招いた講演会が酒々井町で開催され、会場が満席となる350人の皆さんにお集まりいただきました。

枝野代表の講演に先立ち、市民の方々から政治に対する要望について発表していただきました。ハローワークの非常勤相談員の山岸薫さんからは非正規雇用の不安定さや理不尽さ、特別養護老人ホーム施設長の山近勉さんからは介護施設で働く人々の賃金の問題、税理士の藤井十郎さんからは軽減税率導入に伴う中小企業の経理処理の負担について、それぞれアピールがありました。

枝野代表は講演の中で、この7年間、アベノミクスによって大企業は過去最高益をあげているが、企業は内部留保としてお金を貯め込んでいるため、稼いだお金が国民に行き渡らず、景気回復につながっていないことを指摘。これらのお金を政府が一時的に預かり、偏っている豊かさを公平・公正に分ち合うことで日本経済を成長させるべき、と主張しました。

具体的には、介護や保育の現場にもっとお金を分配して担い手不足を解消する、国が雇っている非正規職員を正規職員にする、地方を中心に教員の数を増やす、災害が起きても適切に対応できるよう自治体職員を増やすなどの「ボトムアップ型経済政策」を提案。枝野代表は、「こういうところにきちっと分配することによって、消費を喚起し、日本全体を押し上げていく。こういう社会を私は必ずつくっていく」と述べ、講演を締めくくりました。

講演の後は、立憲パートナーズを代表して信川優太さんが登壇。立憲民主党の議員が「見捨てない社会」という難しい命題に対して必死に取り組んでいるのを実感したことや、結党時の国民の期待を忘れずに、政権を取るために党とパートナーズがともに必死に頑張っていく意気込みを語り、メッセージを枝野代表に手渡しました。

質疑応答では、IR(統合型リゾート)、子育て、児童虐待、社会保障、他党との合流、軽減税率、「桜を見る会」の問題など幅広いテーマについて質問があり、枝野代表がそれぞれの質問に丁寧に答えました。

閉会挨拶では、伸さんクラブ会員で元千葉県議会議員の大野博美さんより、「一人ひとりが主役」という尊い想いを政策として分かりやすく示し、もっと議席を増やして政権へと昇ってほしいという大きな期待が込められたエールが送られ、講演会は幕を閉じました。